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境内に読経が響く聖誕夜

 今から20年前、先の住職がお浄土に帰還した。当時、目野地域の家庭での御正忌報恩講の日で、家々を回っていた時のことだった。病院からご門徒のうちに連絡が来て、お勤めをしていた寺族はすぐさま病院へ急いだ。思えば父は、この2年半、「お父さん」「おじいちゃん」の呼び声に「あい」と返事し、食事の介護や歯磨きなどの身の回りの世話をした後「また来るね」というと、必ずかなわぬ舌先で「ありがとう」と返してくれていた。父をしのぶ日が偶然25日。巷ではクリスマスソングが流れる中、ここ正法寺は毎年読経が響き渡る。

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