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よその田へ追うてやりたや…

お寺の周りでは、稲刈りのコンバインの音が響いている。 稲刈りの季節になるとあちこちにスズメの群れが固まりとなって 飛び回っている。

「よその田 追うてやりたや 群れスズメ」

の句を思い出す。私たちの日ごろの姿を浮かび上がらせる句である。 群れているスズメを見たらふっと湧き出る言葉である。 その姿を見たらとても

「よその田も 追うてやりたや 群れスズメ」

にはならない私たちである。

またこの季節になると柿の実が熟し赤くなる。

本堂と同じ樹高の老木である柿の実も熟し始める。 祖母が、 「この柿の木は、西郷さんが来てお寺が燃えた時も あった木だよ。 」 と話してくれたことを思い出す。

樹齢は150年近くになるだろう。正法寺に集う人々が 時代が変わっても迷いまどいつつ過ごしているのに 倦むことなく見守り続けてきたのだろうなと思う。

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