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お寺の本堂は暑い?

 酷暑の夏となりました。 8時半からの朝のお勤めも汗を流しながらの読経となります。 お勤めの後の熱いお茶のおいしいこと。

 ここ数年の夏の暑さは,酷暑あるいは激暑の言葉が当てはまりますね。 「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の言葉がありますが、 何の修行もしておらぬ私にはなかなか夏は大変です。 夏は「アツカ-、アツカー」といい冬なると「サムカ-、サムカ-」と愚痴をこぼしている私たちでもあります。

 ところで夏の大きな変化の一つに、蝉の種類が代わってきたことがあります。 クマゼミは境内の楠の高いところで鳴いており、捕まえることはできませんでしたね。 もっぱらチイセミ(ニイニイゼミ)かアブラゼミだったように思います。

 子どもの頃こんなに暑かったかな?と振り返ることがあります。 本堂にある絵に 本田知次さんの作品があります。

 昭和28年(1953)年当時の正法寺がこの絵から想像できます。

 中央の村が有安部落です。その中にこんもりとした場所が、正法寺です。 境内には、泰山木、杉の木、銀杏の木2本。ケヤキそして楠が3本。 泰山木には白い花が咲きますが、境内からは見えず緑川沿いの 国道からでないとその花が見えなかったと聞いています。 これらはみな大木であり、本堂を覆い隠すような大きさでした。 それらの大木も台風で倒れたり、安全のため切り倒されています。

 時代の流れの中で安全、安心のための処置でした。 あの大木等があったらもう少し涼しかったかな、と思うところです。

 ただ境内に散る落ち葉は大変なものでしたし、毛虫の大発生もありました。 銀杏の実のなる頃は大変なにおいが漂っていました。 燃えない銀杏の葉の処理も大変でしたね。

 この夏の暑い中、不平不満を述べつつ、 本堂で語り合う中で我が身の姿が教えられている今日この頃です。

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